自力でエコアクション21の認証を取得する方法

先のブロク「中小企業向けEMS ISO14005」でもご紹介しましたが、中小企業の方々は費用に大変敏感です。
EMSを構築して環境に貢献したいが費用を考えると・・・・、と躊躇し止めてしまわれる事業者の方が多いようです。
エコアクション21は、そのようなことを考慮して、ISO14001の1/5~1/10の費用でできるように制度設計されていますが、30人以下の事業者の方々には、それでも高いと映っているようです。
エコアクション21コンサル費用は通常10万円~20万円しますが、コンサルを入れずに自力で認証取得することができれば、この費用を浮かすことができます。

以下にその方法をご紹介します。

その方法はエコアクションSNSをご活用いただくことです。

⇒ エコアクションSNSへのご招待のページ

エコアクションSNSは2006年9月に開設されました。エコアクションSNSの会員の中にはEA21の審査人が約30名います。これらの方々の大半は環境省の環境カンセラーを兼ねていて奉仕的な立場で事業者の方々のお手伝いをしたいと考えておられます。
また、システム構築の事例サンプルの一式揃っています。

 ⇒ EA21帳票サンプル集

そこで、これらの事例サンプル集を参考にして自分で「エコアクション21環境経営システムガイドライン」を勉強しながらシステムを構築していきます。
特に、要求事項欄とその解説をよく読んでいただくことです。
しかし、EA21の要求事項はISO14001の要求事項をベースに作成されたものですので、ISO14001のことを良く知らない方が、この要求事項とその解説を読んだだけでは、本当の意味を理解できない箇所がいくつか出てきます。
分からない点は、エコアクションSNSのフォーラムで質問すると、審査人や取り組み中の他の事業者の方が親切に教えてくれます
なぜかというと、人に物事を教えるということは、自分の頭の整理になるだけでなく気分のよいものです。また、審査人は事業者の方がどんなことで悩んでいるかということを知り、自分の審査技量の向上に役立てることできます。
ですから、何の遠慮もいりません、どしどし質問を出してください。その方が喜ばれます。
ただし、自分の質問に対して何人かの人から回答をもらい意見が出つくした時点で、質問者は「お礼」を書きましょう。
これはフォーラムのエチケットです。

エコアクションSNSの中には、次のようなフォーラムがあります。
 ・ EA21なんでも相談
 ・ 環境法規制
 ・ 環境活動レポート
 ・ よい審査/わるい審査
 ・ 環境目標の設定と活動計画
 ・ 省エネルギー
 ・ ・・・・・
などがあります。

それでも心配という方は、認証登録するときに審査人に現地予備審査の追加を依頼します。
通常の認証・登録審査では書類審査と現地審査だけですが、EA21認証・登録及び審査マニュアルでは事業者からの希望があれば、書類審査と現地審査の間に、1回に限って現地予備審査をすることが認められています。
現地予備審査といっても、実質的にはコンサルに近いもので費用は1日5万円程度です。

以上のように行なうと発生費用は
従業員数10人以下の場合
 審査費用 10万円 + 認証・登録費用 7.5万円 = 17.5万円
従業員数11人~30人の場合
 審査費用 10万円 + 認証・登録費用 15万円 = 25 万円

ISO14001の場合は、[コンサル+審査・登録]で、180万円~250万円はかかりますから、その1/10の費用で認証取得ができます。

なお、エコアクション21の認証制度は環境省のパイロット事業を経て2005年4月から開始されましたが、2006年9月には認証登録事業所は1000社を越えました。

中小企業のみなさま、それ程費用をかけずに社会から評価され、地球環境の改善にも貢献することができます。
いかがでしょうか。やってみましょう!