環境マネジメントシステム規格ISO14001,14004は1996年に制定されたが、今年末、8年振りに改定される見込みです。
現在DIS(改正規格の草案)が公表されており、主な改正点は、次の2点です。
(1)意味の誤解が生じやすいテキスト(文章)の修正
(2)ISO9001品質マネジメントシステムとの両立性の確保
(1)の問題ですが、環境問題に取り組む人は、まじめな人ばかりであると思われますが、これが商売に絡んでくる人が変わってしまい内容よりも、とにかくISO14001認証の看板がほしいという人が現れてくるようである。
ISO規格の原文は英語であるが、これを各国の言葉に翻訳したときに微妙な食い違いがでてくる。そこをついて規格を悪用し、一部のシステムがさも全体で活動しているように見せかける組織が出てくる。
これは、世界的におきていたようで、今回、英文の文書の表現をどのように翻訳しても、意味が変わらないように書き換えられた。
認証機関を含めて、作為的あるいは無意識に関わらず、規格を自分達の都合のよいように解釈し認証を取得していた組織は、今回の改訂で大幅な修正作業が必要になるだろう。
詳細は、自分のホームページ「ISO14001規格の改正動向と組織への影響」に連載シリーズで掲載してありますので、興味のある方は見てください。