自宅に太陽光発電を設置しました。

0809rimg0091 自宅の屋根に先月の18日よりソーラー温水器、今月8日より太陽光発電を設置しました。

写真の右がソーラー温水器(長府エコワーターSW1-211L)
左が太陽光発電パネル(京セラエコノルーツG175T-02)です。
  
 
下の写真は太陽光発電のモニタパネルです。左は瞬間・瞬間の発電量、使用料、売電量を表示しています。右は1日の発電量の推移を表示しています。
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カタログによると1日当たりの発電量は年平均11kwhであるが、昨日の実績値は20kwhでした。
昨日は晴天だったこともあるが、京セラの公表値は嘘ではないような気がしました。
これから継続的にデータを取って発電量の実績データを公開するつもりです。
以下は採算性の検討と設置決定の理由です。

太陽光発電の設置
 
 設置の計画は5月ごろにしていたのですが、その後6月24日に経済産業省が洞爺湖サミットに向けて緊急提言を出しました。
内容は「現在約230万円/戸(3kw級)と高コストになっている住宅用太陽光発電システムの価格を、3~5年以内に半額程度にまで低減することを目指す」というものです。

そこで、その時点で5年ほど待って見たらどうなるか試算してみました。
経済産業省の提言はパネルモジュールだけのことを言っている。
パネルモジュールの費用は全体の50%、工事費等他の費用が変わらないとすると全体として現在より25%コストが下がることになる。

でも、3~5年先25%だったら、3.5kwクラスの年間発電量は4000kwh、金額にして8.8万円、5年間で約44万円となる。

自分が取り寄せた自宅用の見積もりを、経済産業省のデータと比較してみました。
 
        経済産業省のモデル  長府(京セラ)見積もり
             (3kW)       (3.5kW)
モジュール       115万円       137万円
パワーコントローラー  23万円       20万円
架台            12万円        24万円
設置工事・粗利     81万円       64万円
 計           230万円       245万円
 
 自宅の見積もりが高いのはモジュールと架台、架台は雪国向け、モジュールは京セラで他メーカよりも少し高いため。245万円というのは、年間発電量4000kwとして、北陸電力の電力料金で比較すると投資回収年30年となる。
太陽光発電の耐久性は、メーカーは公表していないがモジュールは20年~35年、コントローラは20年と言われている。30年以上ならば投資回収できることになる。京セラのモジュールは他のメーカよりで耐久性がよいというのであれば高いのは仕方がないと判断した。しかし、京セラのパネルは開発してから数年しか経っていない、期間実績がないので何時まで持つかよく分からない。もし耐久性が20年しかなかった場合、電力量22円/kwで計算すると出せる費用は176万円となる。もう5年待って60万円下がったとしても、発電金額(売電金額)を考慮すると16万円しか違わない。なお、太陽光発電には他にメンテナンス費用が発生するが、その費用は石油はピークオイルが過ぎたことから長期的に電力料金が上昇すると予想されるので、そのアップ金額と相殺されると考えた。

設置すべきかどうか迷ったが、西村家個人として考えると採算が合わない。しかし、社会全体として考えるとやるべきであると判断した。

 先ず 第一に、自分はもうすぐ年金生活の入ることになるであろう。しかし、インフレ・消費税などでもらえる実質年金は目減りする一方である。太陽光発電設置により、電気代を払わなくて良くなるというのは魅力である。
 第二は、我々日本人は一人当たりの炭酸ガスを世界平均の10倍、年10トン排出し比較的豊な生活を過ごしているが、これは地球温暖化促進しその危害を孫たちの世代に先送りしているだけである。このままのスタイルで老後を生きていも社会に害悪を出して長らえているようなものだ。率先して社会に貢献し、胸を張って生きたい。ちなみに太陽光発電設置により年間1.5トン(後述のソーラー温水器と合わせると年間2.4トン)のCO2の排出を削減できることになる。

補助金について
 以上の理由でH20年 7月に発注した。 しかし、「本来、電力会社の化石燃料を使った電力は地球を汚染しており電力料金にこの保全費用を上乗せすべものである。影響が大きくてそれができないのなら、代わりに自然エネルギーの設置に補助金を出すのが筋である。何となく割に合わない。」と感じていたところ、8月末になって来年度の補正予算で平成21年度より太陽光発電を含む自然エネルギーに対して補助金が復活する見込みであることが発表された。設置金額の1割程度になるらしい。
もう少し早く発表していてくれたら補助金をもらえたのだが、まあ仕方がない。
  ⇒ 8月27日産経新聞
 この発表の中味は、民間住宅への補助だけでなく、中小企業が太陽光発電システムや太陽熱温水器を導入する際に、最大で設置費用の3分の1を補助されるが、補助の基準が従来、太陽光発電システムの場合は「50kw以上」だったものが「10kw以上」に引き下げられる、ことも含んでいます。
これなら中小企業でも手の届く範囲です。ISO14001やエコアクション21で炭酸ガス排出量削減に取り組んでおられる中小企業の皆さんも、是非導入をご検討ください。

太陽熱温水器について

 我が家は2所帯住宅で、2階が自分達老いぼれ夫婦、1階が息子夫婦で、それぞれの階に給湯用に夜間電力を使用した460Lの電気温水器を設置している。使用電力は年18,000kwh、電力料金は年12万円もある。
エコキュートへの切り替えも考えたが、エコキュートの設置スペースがとれないし耐久年数にも不安がある。何と言ってもエコキュートは将来、原子力(高速増殖炉)を導入することを想定して政策的に夜間電力を安くし販売攻勢をかけている。高速増殖炉には、反対なのでエコキュートは使いたくない。
ということから太陽熱温水器の設置を考えた。

 現在使っている電気温水器は水道から給水しているが、太陽熱温水器を経由して給水する方式に変更する。長府製作所に見積もってもらったところ太陽熱温水器は1基当たり工事費入れて25万円、寿命も20年以上もつとのこと(長府製作所エコワイターの場合)。但し、温水器の設置位置と蛇口に3~4mの落差がないとお湯の勢いが出ないということで一階の給湯用にしか設置できなかった。
 
 太陽熱温水器の設置により、仮に一階での4月から10月まで電気温水器の電力使用量が半分になるとすると、投資回収年は15年となります。
これは、補助金がなくても十分に元が取れる勧めメニューです。

2008.09.10.11:48 | Permalink | Comments (0) | Track Backs (0) | c 省エネルギーあれこれ

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